~The world of luxury watches~

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2015年1月22日木曜日

高級機械式時計の流通市場(中古市場)の概要 Used Markets and Second Hand Markets of Luxury Watches

本日は、私がよく聞かれる項目である、時計の流通市場に関して紹介させて頂きたいと思います。

取り扱われる商品、経路や販売方法をまとめると、次のようになります。

























用語に関して、捕捉させて頂きますと、

正規代理店とは、所謂ブティックであったり、百貨店の中に個別スペースを持っていたりする、対面販売を主軸に置いた、時計メーカー公認の販売店です。接客等丁寧な場合が多く、新作発表時や年末には催し物が企画されることもあります。
一つのブランドを、長く購入したいと考える場合は、利点が多いかもしれません。欠点としては、価格が高いこと、ブランドや購入できる時計の種類が少ないことが挙げられます。
元々正規代理店は中古や委託品等を全く取り扱っていなかったのですが、B○ST新宿さんを皮切りに、N○ ONEさん等が取り扱っております。

並行輸入店とは、基本的に正規代理店以外の全ての店舗と捉えても良いかもしれません。E○ANCEさんや宝○広場さん、タ○ムトンネルさん、コ○兵さんは並行輸入店です。1990年前後はサービスやメンテナンスに問題があるお店も多かったのですが、近年は正規店に近づく、顧客目線の体制が確立されつつあります。
利点は価格が安いこと、在庫の有無・価格等の情報の更新が早いこと、一つのお店で様々な商品を見られることでしょう。欠点は、サービス内容とアフターケアの心配が少しあることです。

委託品とは、中古品の一種です。持ち主が販売店のスペースを借りて自分の時計を売るというイメージを持って頂ければわかりやすいかと思います。
中古品は、販売店が持ち主から時計を買い取り、マージンを乗せて自社で販売されるか、再転売されます。委託品は、販売価格を自分で決めることが出来、販売店にマージンを払わなくてよいかわりに、場所代を払わなければなりません。

日本は販売形態によって上記のように明確に分かれておりますが、海外の場合は正規と並行輸入がわかれていない場合も多いです。どういう経路で購入しようが、時計のブランドそのものの儲けは大きく動かないからでしょう。もちろん、品格やイメージを保つために、ターゲットの国にはブティックがあります。ブティックでは日本で言う正規品が売られております。

2015年1月21日水曜日

SIHH (Salon International de la Haute Horlogerie) 2015 starts ! SIHH 速報記事まとめ

2015年1月15日より、SIHHが始まりました。
今年で25周年を迎える同展示会には、ランゲ・アンド・ゾーネ、オーデマ・ピゲ、ジャガー・ルクルト、インターナショナル・ウォッチ・カンパニー、カルティエやリシャール・ミル等、多数の有名メゾンが参加いたします。

1番の注目モデルを挙げたいと思います。


A. Lange & Söhne Zeitwerk Minute Repeater

ずばり、一番気になったモデルは、ランゲ・アンド・ゾーネ、Zeitwerk(ツァイトヴェルク)シリーズより新たに登場しましたミニッツリピーターのモデルです。(尚、デシマル・リピーターである模様)
過去、 HANDWERKSKUNST(ハンドヴェルクスクンスト)、ルミナス、ストライキングタイムと様々なバリュエーションがありました。ストライキングタイムを開発した時には、本モデルの構想もあったと考えられます。SEIKOのクレドールもアワーリピーターから、ミニッツリピーターの順で発売されたことを思い出しました。

まず表





























そして裏





























更に比較のために、A. Lange & Sohne Zeitwerk Striking Timeの表と裏







































Quote : A blog to WATCH

ツァイトベルクがデジタル表示であることを考えると、デシマル・リピーターというのはよいアイデアだと思います。外装からの写真でも理解できる通り、レバーではなく、ボタンを押すことにより、音を奏でます。

気になるケースサイズは幅44.2mm、厚さ14.1mm、、、少し大きく、分厚いでしょうか。ストライキングタイムの幅が44.2mm、厚さが13.1mmなので、比較すると少し集め、ツァイトベルクの幅が41.9mm、厚さ12.6mmであることを考量すると、やはり存在感が大きいサイズとなりそうです。40mm前後で出て来たらぜひとも購入したかったです。

ゴングの形状に関して、文字盤をラウンドするような形に変更されており、これに伴って、ハンマーは文字盤側に向かって、ゴングをたたきに行きます。ストライキングタイムは少し音量が足りないイメージを持っておりましたので、改善したということなのでしょうか。

仕上げに関しては、相変わらずリューターによる仕上げ、手作業による仕上げ、無仕上げが混在しております。3000万円はしそうな高級時計なのですから、ここはなんとかならないものなのでしょうか。。。

何れにしても、ランゲ・アンド・ゾーネのフラッグシップモデルに仲間入りしたことは間違いありません。

おまけ




Quote : A blog to WATCH


2014年10月27日月曜日

高級機械式時計と資産保全の雑記1.(書きかけ)

新しいモデルの価値、既存のモデルの価値、そして機械式時計市場全体の市場規模という三項目を挙げます。上記の三項目の観点から、高級機械式時計の世界において資産は保全されるのか、どのようなモデルが保全されやすいのか、考えてみようと思います。

資産保全の面から 新しいモデルの大半が既存よりいいと保全されない、車のようになる

他の市場規模との比較、過去の市場との比較

一般的に価値が保全される市場(新品の市場ではダイヤモンド?不動産?金?)
習性由来のもの?
完全性、不完全性

2014年10月19日日曜日

Patek Philippe 175th anniversary model のラインナップを見ていて思う事

今回のPatek Philippe175周年モデルを見ていて、一つの傾向を感じました。
それは、価格帯によるモデルの差異を、外装の手の賭け具合と機能の数の差で作ろうとしている帰来がある、ということです。

機能に関しましては、以前よりございました。
リピーターやグランソヌリを頂点に、トゥールビヨン、スプリットセコンドクロノグラフ、パーペチュアルカレンダー等、高機能化が高価格化に繋がるということです。

気になったのは外装に関してのことです。
今回の記念モデルは、明らかに外装で価格帯を分けており、部品点数は異なるものの、部品の仕上げに関しては、高価格帯のラインも中価格帯のラインも大きな違いが見受けられません。
彫金という手法を前面に押し出し高価格化した始めのモデルはSky moon tourbillon 6002G(図.1)でしょう。
文字盤はエナメル、外装はハンドクラフトエングレービングと、非宝飾の時計としては最も高価な部類に入る外装を得られていると思われます。
この外装は、現社長ティエリー・スターンの妻(Sandrine Stern)の意向が強く出ていると言われています。外装を優美に派手にという観点は、確かに女性視点の価値観から特に理解を得られると思われます。

(図. 1) Patek Philippe Sky moon tourbillon 6002G
(Quote: Patek Philippe official website)


以前、パテック・フィリップ社はムーブメントの仕上げと機能によって価格帯を分けておりました。外装に関しては、高給価格帯において非常にシンプルな意匠の外装が主流でした。これは、前社長フィリップ・スターンの哲学の繁栄なのでしょう。
購入者は、時計の機械や品質に理解が無ければ、価値を見出すことが出来ないので、時計の芸術という方面における、造詣の深さを求められました。
(例外として、個別オーダーを出来るランクのV.I.P.は、要望に応じて外装や文字盤を特注しました。)

外装で価格帯を分けると、どんな人が見てもそのモデルの価格帯が分かります。確かに、時計の芸術としての価値が分からない人に、価格の違いを理解させる手としては、賢いと思います。
供給側としては、ムーブメントに良質な仕上げを施すより、外装の仕上げに差をつける方が、コストが掛からないため、ある種、顧客とメーカーともにウィンウィンの方向性にあるのでしょう。。

筆者としては、この方向性には賛同しかねます。ムーブメントの仕上げが超一流ならまだしも、仕上げを疎かにし、外装重視に注力する方向性には賛同できません。外装による付加価値化は、時計の本来の価値とは別の次元で資金流入を招き、ある種のバブルを招く可能性があります。高級機械式時計市場を無駄に大きくしてしまう可能性があるということです。

2014年10月16日木曜日

Patek Philippe 175'th anniversary models パテック・フィリップ社175周年記念モデル 価格等開示情報一覧



今回も、前回の投稿(Patek Philippe 175'th anniversary models パテック・フィリップ社175周年記念モデル Grandmaster Chime Ref.5175)に続き、175周年記念モデルに関して触れさせて頂きます。

全モデル概要は以下の通りです。(現時点で入手している、パテックフィリップ社からの公式アナウンスメントベース)












前回の記念モデル発表会(2000年)の時のモデル群と比較すると、カラトラバが無くなっており、最も廉価なモデルでも750万円前後になるのではないかと思われます。
論拠:46,000 CHF → 5,175,000 JPY (112.5 JPY/CHF, 2014/10/16) → 7,824,600 JPY (Japan Premium: 40%, Tax: 8%)

全モデルの風貌、搭載ムーブメントの写真を以下にまとめております。
全般的に、外装に力が入っているように思われます。全てのモデルが、ノントランスペアレント(裏透けなし)になっております。



Grandmaster Chime Ref. 5175


Chiming Jump Hour Ref. 5275 P 001



Rare Handcrafts limited edition commemorating the 175th anniversary, Ref. 5131 175G, 7131 175R


Multi-Scale Chronograph, Ref.5975, 4675

World Time Moon, Ref. 5575,  7175
 
Quote: watch-insider.com, Patek Philippe

2014年10月15日水曜日

Patek Philippe 175'th anniversary models パテック・フィリップ社175周年記念モデル Grandmaster Chime Ref.5175

本年は、パテック・フィリップ社の操業175周年の記念の年になります。

さて、今回はパテック・フィリップ社の175周年記念モデルに焦点を当て、モデルの概要に関して紹介させて頂きたいと思います。

記念モデルは全部で4種類(グランソヌリ、ストライキング・ジャンピングアワー、クロノグラフ、ワールドタイム)でしょうか。現在確認中です。

本日は目玉である、Grandmaster Chime Ref.5175を紹介させて頂きます。

Grandmaster Chime Ref.5175
 
〇2,500,000スイスフラン=2.8億円(1CHF=112.3JPY, 2014/10/15)
〇7本製造、6本販売予定
〇外装はハンド・エングレービングが埋め尽くすように施されており、両面が見らるようにラグを中心に回転する(図2.参照)。ケース径は直径47.4mm、厚さ16.1mm(SJX様の実測値)
〇ムーブメントはグランソヌリを始めとする、20の機能(図4.参照)を持ち、構成部品数は1366個。
 
Sky Moon Tourbillon Ref. 6002からPatekのフラッグシップモデルには外装全体に彫金が施されるようになりましたが、本モデルも例外ではないようです。

Patek Philippe社は2001年に初めての両面時計を出しました。ご存知の方も多いかもしれませんが、Sky Moon Tourbillon Ref. 5002(図5.参照)です。その後ユニークピースのSky Moon Tourbillon Ref. 5001 T 等を経て、現在のSky Moon Tourbillon Ref. 6002の製作にいたります。初作5002から側面にはカラトラバ十字のエングレービングがありました。

商品の差別化という点においては、好みではないですが、興味深い方向性に進んでいると思います。華やかさという点への注力には、ティエリー・スターン(Thierry Stern, 1*)やその奥様の意向が大きく影響しているように思われます。
ムーブメントの仕上げが、価格帯に比べて高くないの事が、少し残念です。


図1. Grandmaster Chime Ref.5175の全体図 (GS AL 36-750 QIS FUS IRM)

Quote: Patek Philippe 

図2. Grandmaster Chime Ref.5175の回転の様子


Quote: Patek Philippe 


図3. Grandmaster Chime Ref.5175のムーブメント (GS AL 36-750 QIS FUS IRM)


Quote: Patek Philippe 


図4. Grandmaster Chime Ref.5175の機能一覧

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 20 Complications
Quote: Patek Philippe 

図5. Sky Moon Tourbillon Ref. 5002の両面


Quote: Patek Philippe

図6. Sky Moon Tourbillon Ref. 5001 T の両面

Quote: HODINKEE


以下インターネットより集めた Grandmaster Chime Ref.5175の写真倉庫(All pics are quoted from Watches by SJX, PERPETUELLE, and Patek Philippe)


Patek Philippe Grandmaster Chime watch

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 Wristwatch Presentation Box by Sterns

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 hand engraving case leaf motif

Patek Philippe Grandmaster Chime crown and bezel detail

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 hand engraving case



1*: Thierry Stern, 現パテック・フィリップ社社長。2009年より

2014年10月7日火曜日

機械式時計の機能とムーブメントの概要2 (書きかけ)

機械式時計の機能とムーブメントの概要1の続きです。
今回は、表示機能に関して説明させて頂こうと思います。

1.レギュレーター

機械式時計の機能としてのレギュレーターとは、時間、分、秒を別々のダイヤルで表示する、表示形式の事を言います。
クロノスイス
ランゲ&ゾーネ

2.デジタル表示

機械式時計の中にも、工夫を凝らしてデジタル表示機構を持つものがあります。

ランゲ&ゾーネ
ドゥ・グリソゴノ

3.その他

Harry Winston OPUS 11
Ulysse Nardin Freek