さて、今回はパテック・フィリップ社の175周年記念モデルに焦点を当て、モデルの概要に関して紹介させて頂きたいと思います。
記念モデルは全部で4種類(グランソヌリ、ストライキング・ジャンピングアワー、クロノグラフ、ワールドタイム)でしょうか。現在確認中です。
本日は目玉である、Grandmaster Chime Ref.5175を紹介させて頂きます。
Grandmaster Chime Ref.5175
〇2,500,000スイスフラン=2.8億円(1CHF=112.3JPY, 2014/10/15)
〇7本製造、6本販売予定
〇外装はハンド・エングレービングが埋め尽くすように施されており、両面が見らるようにラグを中心に回転する(図2.参照)。ケース径は直径47.4mm、厚さ16.1mm(SJX様の実測値)
〇ムーブメントはグランソヌリを始めとする、20の機能(図4.参照)を持ち、構成部品数は1366個。
Sky Moon Tourbillon Ref. 6002からPatekのフラッグシップモデルには外装全体に彫金が施されるようになりましたが、本モデルも例外ではないようです。
Patek Philippe社は2001年に初めての両面時計を出しました。ご存知の方も多いかもしれませんが、Sky Moon Tourbillon Ref. 5002(図5.参照)です。その後ユニークピースのSky Moon Tourbillon Ref. 5001 T 等を経て、現在のSky Moon Tourbillon Ref. 6002の製作にいたります。初作5002から側面にはカラトラバ十字のエングレービングがありました。
商品の差別化という点においては、好みではないですが、興味深い方向性に進んでいると思います。華やかさという点への注力には、ティエリー・スターン(Thierry Stern, 1*)やその奥様の意向が大きく影響しているように思われます。
ムーブメントの仕上げが、価格帯に比べて高くないの事が、少し残念です。
図1. Grandmaster Chime Ref.5175の全体図 (GS AL 36-750 QIS FUS IRM)
Quote: Patek Philippe
図2. Grandmaster Chime Ref.5175の回転の様子
Quote: Patek Philippe
図3. Grandmaster Chime Ref.5175のムーブメント (GS AL 36-750 QIS FUS IRM)
Quote: Patek Philippe
図4. Grandmaster Chime Ref.5175の機能一覧
Quote: Patek Philippe
図5. Sky Moon Tourbillon Ref. 5002の両面
Quote: Patek Philippe
Quote: HODINKEE
以下インターネットより集めた Grandmaster Chime Ref.5175の写真倉庫(All pics are quoted from Watches by SJX, PERPETUELLE, and Patek Philippe)
1*: Thierry Stern, 現パテック・フィリップ社社長。2009年より
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