~The world of luxury watches~

~The world of luxury watches~
Thank you for visiting my page !
This webpage is about luxury mechanical watches and the page is for mechanical watch fans all over the world.

As we know, there is an art in mechanical watch manufacturing, and I'd like to show how beautiful it is.
I will welcome any comments or massages from you!
Japanese, English and sometimes Chinese are used in this page.

2014年10月27日月曜日

高級機械式時計と資産保全の雑記1.(書きかけ)

新しいモデルの価値、既存のモデルの価値、そして機械式時計市場全体の市場規模という三項目を挙げます。上記の三項目の観点から、高級機械式時計の世界において資産は保全されるのか、どのようなモデルが保全されやすいのか、考えてみようと思います。

資産保全の面から 新しいモデルの大半が既存よりいいと保全されない、車のようになる

他の市場規模との比較、過去の市場との比較

一般的に価値が保全される市場(新品の市場ではダイヤモンド?不動産?金?)
習性由来のもの?
完全性、不完全性

2014年10月19日日曜日

Patek Philippe 175th anniversary model のラインナップを見ていて思う事

今回のPatek Philippe175周年モデルを見ていて、一つの傾向を感じました。
それは、価格帯によるモデルの差異を、外装の手の賭け具合と機能の数の差で作ろうとしている帰来がある、ということです。

機能に関しましては、以前よりございました。
リピーターやグランソヌリを頂点に、トゥールビヨン、スプリットセコンドクロノグラフ、パーペチュアルカレンダー等、高機能化が高価格化に繋がるということです。

気になったのは外装に関してのことです。
今回の記念モデルは、明らかに外装で価格帯を分けており、部品点数は異なるものの、部品の仕上げに関しては、高価格帯のラインも中価格帯のラインも大きな違いが見受けられません。
彫金という手法を前面に押し出し高価格化した始めのモデルはSky moon tourbillon 6002G(図.1)でしょう。
文字盤はエナメル、外装はハンドクラフトエングレービングと、非宝飾の時計としては最も高価な部類に入る外装を得られていると思われます。
この外装は、現社長ティエリー・スターンの妻(Sandrine Stern)の意向が強く出ていると言われています。外装を優美に派手にという観点は、確かに女性視点の価値観から特に理解を得られると思われます。

(図. 1) Patek Philippe Sky moon tourbillon 6002G
(Quote: Patek Philippe official website)


以前、パテック・フィリップ社はムーブメントの仕上げと機能によって価格帯を分けておりました。外装に関しては、高給価格帯において非常にシンプルな意匠の外装が主流でした。これは、前社長フィリップ・スターンの哲学の繁栄なのでしょう。
購入者は、時計の機械や品質に理解が無ければ、価値を見出すことが出来ないので、時計の芸術という方面における、造詣の深さを求められました。
(例外として、個別オーダーを出来るランクのV.I.P.は、要望に応じて外装や文字盤を特注しました。)

外装で価格帯を分けると、どんな人が見てもそのモデルの価格帯が分かります。確かに、時計の芸術としての価値が分からない人に、価格の違いを理解させる手としては、賢いと思います。
供給側としては、ムーブメントに良質な仕上げを施すより、外装の仕上げに差をつける方が、コストが掛からないため、ある種、顧客とメーカーともにウィンウィンの方向性にあるのでしょう。。

筆者としては、この方向性には賛同しかねます。ムーブメントの仕上げが超一流ならまだしも、仕上げを疎かにし、外装重視に注力する方向性には賛同できません。外装による付加価値化は、時計の本来の価値とは別の次元で資金流入を招き、ある種のバブルを招く可能性があります。高級機械式時計市場を無駄に大きくしてしまう可能性があるということです。

2014年10月16日木曜日

Patek Philippe 175'th anniversary models パテック・フィリップ社175周年記念モデル 価格等開示情報一覧



今回も、前回の投稿(Patek Philippe 175'th anniversary models パテック・フィリップ社175周年記念モデル Grandmaster Chime Ref.5175)に続き、175周年記念モデルに関して触れさせて頂きます。

全モデル概要は以下の通りです。(現時点で入手している、パテックフィリップ社からの公式アナウンスメントベース)












前回の記念モデル発表会(2000年)の時のモデル群と比較すると、カラトラバが無くなっており、最も廉価なモデルでも750万円前後になるのではないかと思われます。
論拠:46,000 CHF → 5,175,000 JPY (112.5 JPY/CHF, 2014/10/16) → 7,824,600 JPY (Japan Premium: 40%, Tax: 8%)

全モデルの風貌、搭載ムーブメントの写真を以下にまとめております。
全般的に、外装に力が入っているように思われます。全てのモデルが、ノントランスペアレント(裏透けなし)になっております。



Grandmaster Chime Ref. 5175


Chiming Jump Hour Ref. 5275 P 001



Rare Handcrafts limited edition commemorating the 175th anniversary, Ref. 5131 175G, 7131 175R


Multi-Scale Chronograph, Ref.5975, 4675

World Time Moon, Ref. 5575,  7175
 
Quote: watch-insider.com, Patek Philippe

2014年10月15日水曜日

Patek Philippe 175'th anniversary models パテック・フィリップ社175周年記念モデル Grandmaster Chime Ref.5175

本年は、パテック・フィリップ社の操業175周年の記念の年になります。

さて、今回はパテック・フィリップ社の175周年記念モデルに焦点を当て、モデルの概要に関して紹介させて頂きたいと思います。

記念モデルは全部で4種類(グランソヌリ、ストライキング・ジャンピングアワー、クロノグラフ、ワールドタイム)でしょうか。現在確認中です。

本日は目玉である、Grandmaster Chime Ref.5175を紹介させて頂きます。

Grandmaster Chime Ref.5175
 
〇2,500,000スイスフラン=2.8億円(1CHF=112.3JPY, 2014/10/15)
〇7本製造、6本販売予定
〇外装はハンド・エングレービングが埋め尽くすように施されており、両面が見らるようにラグを中心に回転する(図2.参照)。ケース径は直径47.4mm、厚さ16.1mm(SJX様の実測値)
〇ムーブメントはグランソヌリを始めとする、20の機能(図4.参照)を持ち、構成部品数は1366個。
 
Sky Moon Tourbillon Ref. 6002からPatekのフラッグシップモデルには外装全体に彫金が施されるようになりましたが、本モデルも例外ではないようです。

Patek Philippe社は2001年に初めての両面時計を出しました。ご存知の方も多いかもしれませんが、Sky Moon Tourbillon Ref. 5002(図5.参照)です。その後ユニークピースのSky Moon Tourbillon Ref. 5001 T 等を経て、現在のSky Moon Tourbillon Ref. 6002の製作にいたります。初作5002から側面にはカラトラバ十字のエングレービングがありました。

商品の差別化という点においては、好みではないですが、興味深い方向性に進んでいると思います。華やかさという点への注力には、ティエリー・スターン(Thierry Stern, 1*)やその奥様の意向が大きく影響しているように思われます。
ムーブメントの仕上げが、価格帯に比べて高くないの事が、少し残念です。


図1. Grandmaster Chime Ref.5175の全体図 (GS AL 36-750 QIS FUS IRM)

Quote: Patek Philippe 

図2. Grandmaster Chime Ref.5175の回転の様子


Quote: Patek Philippe 


図3. Grandmaster Chime Ref.5175のムーブメント (GS AL 36-750 QIS FUS IRM)


Quote: Patek Philippe 


図4. Grandmaster Chime Ref.5175の機能一覧

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 20 Complications
Quote: Patek Philippe 

図5. Sky Moon Tourbillon Ref. 5002の両面


Quote: Patek Philippe

図6. Sky Moon Tourbillon Ref. 5001 T の両面

Quote: HODINKEE


以下インターネットより集めた Grandmaster Chime Ref.5175の写真倉庫(All pics are quoted from Watches by SJX, PERPETUELLE, and Patek Philippe)


Patek Philippe Grandmaster Chime watch

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 Wristwatch Presentation Box by Sterns

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 hand engraving case leaf motif

Patek Philippe Grandmaster Chime crown and bezel detail

Patek Philippe Grandmaster Chime Ref. 5175 hand engraving case



1*: Thierry Stern, 現パテック・フィリップ社社長。2009年より

2014年10月7日火曜日

機械式時計の機能とムーブメントの概要2 (書きかけ)

機械式時計の機能とムーブメントの概要1の続きです。
今回は、表示機能に関して説明させて頂こうと思います。

1.レギュレーター

機械式時計の機能としてのレギュレーターとは、時間、分、秒を別々のダイヤルで表示する、表示形式の事を言います。
クロノスイス
ランゲ&ゾーネ

2.デジタル表示

機械式時計の中にも、工夫を凝らしてデジタル表示機構を持つものがあります。

ランゲ&ゾーネ
ドゥ・グリソゴノ

3.その他

Harry Winston OPUS 11
Ulysse Nardin Freek

2014年10月6日月曜日

機械式時計の機能とムーブメントの概要1

今回は機械式時計の機能とその代表的なムーブメントを挙げてみたいと思います。

1.自動巻き(フルローター)

図1.の一番大きな金色のパーツがローターです。本図のムーブメントは18金製のローターを用いています。ムーブメント全体の径(1*)とローターの直径が等しいので、フルローターと呼ばれることもあります。
自動巻きの時計を、実際に腕にはめて生活しますと、ローターが動き、香箱車を巻き上げることによって動力を貯めることが出来ます。
自動巻きの時計には、手巻きで巻き上げることが可能なムーブメントも存在します。


図1.Patek Phillipe社(2*)の1950年代のムーブメント(3*)

時計好きの部屋 あきら様より



2.自動巻き(マイクロローター)

図2.の機械の右側にある、金色の波上の装飾がされているおパーツがローターです。本図のムーブメントは22金製のローターを用いています。ローターの直径はムーブメントの径の半分に少し満たない大きさしかありません。このような大きさのローターはマイクロローターと呼ばれます。

マイクロローターは、フルローターと比べると巻き上げ効率が低い代わりに、省スペース化が可能です。(図2.の写真のモデルは、二番車が中心にある為、マイクロローター搭載のムーブメントとしては少し厚い。多くは、二番車がオフセットされています。)

図2.Laurent Ferrier社(4*)のGalet Micro-Rotorの裏

Quote:Watches by SJX, Hands-On with the Laurent Ferrier
Galet Micro-Rotor (live photos and pricing)


1*:直径:27mm,、厚み:5.4mm、5.5振動(18,800/時)のムーブメント
2*:パテック・フィリップ社。世界三大高級時計メーカーの一社。愛好家・顧客には著名人も多い。
3*:Cal 12'600AT、1953-1960の8年間、7100個製造
4*:ローラン・フェリエ社。


2014年10月5日日曜日

機械式時計の仕組み 1. 全体の構成

機械式時計の仕組みについて、今後それぞれの構成部品に分けて、お話させて頂こうと思います。

そもそも機械式時計の仕組みは、チョロQ(1*)に似ています。
チョロQでは、手を放した直後は速度が速く、次第に遅くなり止まってしまいますが、機械式時計においては、調速機構である脱進機(2*)を搭載することにより、止まるまでの速さを一定にしています。

パーツごとのお話は次回以降に置いときまして、とりあえず手巻きの機械式時計を例に、全体がどう繋がっているのかお見せしたいと思います。


図1. シンプルな機械式時計の歯車の繋がり
角穴車
Seekers様, maintenance page より引用

上図のようなレイアウトですと、無駄にスペースを取ってしまうため、実際は下図のようによりコンパクトなレイアウトになっております。


図2. シンプルな機械式時計の歯車のレイアウト

機械式時計の構造
Cube box様、機械式時計の構造より引用

図1.と図2.を比較して頂けると、図2.のレイアウトの方が、カナを利用することによりコンパクトにまとめられていることが、お分かり頂けると思います。

全体的な歯車のレイアウトには、スペース、エネルギーの効率性、針飛びの問題、見た目、メンテナンスのしやすさまで、様々な観点が絡んでおり、例外はあるものの、基本的な繋がりは
上記に示しているものとは変わりません。


1*:Takara Tomy様より発売されている、車体を引いて手を放すと走る玩具です。)
2*:ガンギ車、アンクル、テンプ一式を脱進機と呼びます。

2014年10月4日土曜日

機械式時計とクオーツ時計の違い

機械式時計とクオーツ時計の違いは主に、以下3つだと考えています。

  1. 動力源、(そもそもの定義)
  2. 調速機、(そもそもの定義)
  3. 動力源から調速機までの伝達方式(本来の定義外)
それぞれに関して、説明しますと、、、
  1. ゼンマイが動力源であれば機械式時計。電池が動力源であればクオーツ時計
  2. 調速機がスイスレバー式脱進機、デテント脱進機、ヴィーギュル脱進機等、といったような機械特性を用いるものであれば、機械式時計。クオーツ振動子を用いる等の電気特性を用いるものであればクオーツ時計
  3. 歯車や、チェーン、ワイヤー、スプリング等物理的に動力を伝達するのであれば、機械式時計。回路を用いて電気的に情報を伝え処理するのであればクオーツ時計
となります。

良く、スプリングドライブはどっちなのか、という議論が挙がります。
スプリングドライブは、1.に関しては機械式、2.に関してはクオーツ、3.に関しては両方持っています。
よって、「どちら」と決めつけることは出来ないでしょう。

以下、個人的な意見ですが
クオーツ振動子を用いても、電波から受信する形をとってもいいとは思うのですが、何とかして人の手で作って欲しいなーとは思います。
少なくとも、伝統的な価値は、人が手で生み出すものに内在している事が多いな、と思います。

初投稿・及びテスト

初めまして。

ご訪問、ありがとうございます。
本ページは高級時計に関することや、日々の私事等を備忘録として残すために始めました。

宜しくお願いします。

2014年10月吉日